そして長い夜が明けた。

結局眠れぬまま朝を迎えたジャスティスはため息ばかりつく自分に辟易しながらも、身支度を整えた。


考えることは凛々のことばかり。


凛々はもう起きただろうか?昨夜はかなり遅かったのでまだ寝ているかも知れない。


もしかしたら、自分のように眠れていないかも。

もし、同じ気持ちだったら?


そわそわして気持ちが落ち着かない。


朝食にはまだ早い時間だったが、凛々に会いたくて、部屋を出た。


ふと廊下に人の気配を感じて振り向くと、凛々が壁によりかかり座り込んでいるのが見えた。