「それじゃあ駄目だよ。皆が幸せにならないと。」


ジェットが言ってたもの。あの時見た灯りひとつひとつが大切だって。


守るのは王様として当たり前だって。


そんなジェットはきっと一人だけ幸せなんて考えないと思う。


「皆が幸せじゃないと。自分だけが幸せになるなんて駄目じゃないかな。」


話を聞いていたリリー·ルゥの顔がみるみるうちに怒りをあらわにして、凛々を睨み付けた。