「こんな契約は、終わりにしなければいけないの。」

目は怒りに満ちていたが、声はとても静かだった。


「貴女も不自然だと思わない?生まれた時から国の存続まで押し付けられて。」


リリー・ルゥはため息をひとつはき、ベットの上に座っていた凛々の前にペタンと座ると秘密の話をするように身を乗り出して話しだした。


「彼は直接には関係ないわ。私は、この世界を終わらせたいの。」


予想もしていなかった答えに、凛々はただ驚き目をみはるばかりだった。