凛々が池に行く少し前。
ジャスティスの参謀であるバルゴが朝の報告を終え、渡り廊下を歩いていると、庭を歩いていく凛々の姿をみかけた。
(あれはリリー・ルゥ嬢ではないか?何故あんな所を一人で歩いているんだ?)
バルゴが不思議に思うのも無理はない。
今凛々が歩いている場所は騎乗用の妖獣を訓練したり、運動させる為の庭だったのだ。
凛々はいつの間にか裏庭に出てしまっていたのだ。
(今日は訓練はないはず。まあ、命の危険はないな)
そう思い、スタスタと歩き去った。
あの女とは出来る限り関わりたくない。
たった一人の我が儘で国が今どんなに深刻な危機に瀕しているか。殿下がどれだけ奔走しているのか知ろうともしない。
…いっそのこと妖獣に喰われてくれたら有り難い。
自分のその思い付きが気に入り、ニヤリとほくそ笑んだ。
ジャスティスの参謀であるバルゴが朝の報告を終え、渡り廊下を歩いていると、庭を歩いていく凛々の姿をみかけた。
(あれはリリー・ルゥ嬢ではないか?何故あんな所を一人で歩いているんだ?)
バルゴが不思議に思うのも無理はない。
今凛々が歩いている場所は騎乗用の妖獣を訓練したり、運動させる為の庭だったのだ。
凛々はいつの間にか裏庭に出てしまっていたのだ。
(今日は訓練はないはず。まあ、命の危険はないな)
そう思い、スタスタと歩き去った。
あの女とは出来る限り関わりたくない。
たった一人の我が儘で国が今どんなに深刻な危機に瀕しているか。殿下がどれだけ奔走しているのか知ろうともしない。
…いっそのこと妖獣に喰われてくれたら有り難い。
自分のその思い付きが気に入り、ニヤリとほくそ笑んだ。