「隼く「はずさ」

「隼「羽修沙」

「はや「羽・修・沙・!!」

「羽修、沙…」

「そう!言えんじゃん。」

隼くん、じゃなくて
羽修沙は私が名前で呼ぶと
にかって笑って
頭をポンポンしてくれた。
ドクンっ、心臓がはねあがった。

「ほら、帰ろうぜ?」

「う、うん。」

________
翌日


全然眠れなかった。
一哉のことで頭がいっぱいになって。
頭はいたいし、体はだるいし、
目の下には、くまができてる。
最悪な朝だった。
もちろん鏡に写る自分も。
眠たくて重いまぶたをこすって
家を後にした私は、
ボーーっとしながら登校した。

「すーずは!」

「きゃあ!?」

「きゃあ!とか笑」

「びっくりするじゃん!」

「ごめん笑」

羽修沙と二人で
教室に入ろうとしてドアを開けると

「ねーねー赤城くーん」

「なに?」

「今日ひまぁ?」

「あ!抜け駆けしないでよ!」

「なによ!関係ないでしょ!」

…ガラガラガラ。
視界に入ったものを
見なかったことにしドアをを閉めた。