『あ、電車きた。

じゃあな、蒼太、片山』


そう言って彼らは電車に乗った。


「俺らは待つ?」


蒼は気を使ってくれたけど

 
「ううん、平気」


と強がった。


ほんとは今にも零れそうな涙を


我慢してるんだけどね。