『え…あれ?言わなかった?


 俺ら、付き合うことにしたんだよ』



奏太がさらっと告げた


隣にいた蒼太は別に知ってたという顔


志乃は完璧に照れてる……


『ごめん、志穂

 言うのがなんか恥ずかしくて…』


そう言われても私の硬直は止まらない


「おい、志穂」


蒼太に肩を叩かれやっとはっとした



「志乃を奏太に盗られた!!!」