『おはよ、志穂』
「あ、おはよー蒼ー」
朝、相変わらず私らは一緒に行く。
よしっ、誘うか!
「ねぇ、蒼。一緒に出かけよ?」
『………………は?』
蒼は「何言ってんの、こいつ。バカじゃねぇの」みたいな顔をした。
「え………、ダメなの……?」
私が少し悲しそうな顔をすると、
蒼は慌てた顔を一瞬だけした。
『………分かった。行くからそんな顔すんな』
「お~っ!蒼大好きっ!」
『調子のいい告白はいらない』
ざっくり空気ごと切られた気分だった。
なら、本当の告白なら…?と
聞きたいところだけど、さすがに止めといた。