蒼が席を立った瞬間、私は目を開けた


「蒼………」


小さな声で呟いたはずが蒼には聞こえてたらしい


蒼は戻ってきた


『起きた?じゃあ、取りあえず帰ろうか?』


「うん、帰ろ」


『もう平気か?』


「ん。へーき」


ごめん、蒼。


まだ返事は出来ないけど一緒に帰らせてね



心の中でそう思った