『じゃあ、オレそろそろ行くな』


「じゃ、また家で?」


『だな~』

 
そう言うと多分、ドアの音がしたから奏太は言ったのだろう


よし……そろそろ起きるか……


と思った時、頬が触られた


『お前が、奏太を好きじゃなくて良かったよ


例え俺のこと好きにならなくても』


蒼はそう呟いた


多分独り言なんだと思うけど…


蒼の手は冷たかった