「健…っ離してっ!」


あーあ。あたし今絶対顔真っ赤だよ。




「なぁ、俺らが付き合っていること皆に言おうぜ?」



無視かい!



って、今なんて言った?




「は?そんなこと言ったら女子に敵視される…よ」



弱気になっているのにお構いなくあたしの右頬を掴んだ。



「この綺麗な顔が涙でぐちゃぐちゃになるのは見たくないんだ…」



え…?


なんでそんなに切なそうな顔をするの?





「俺、知ってんだ。いつも囲まれてるとき…こっそり泣いてるだろ?」



「っ!」



知らないって思ってた…