「蓮!今年もクラス一緒だね!!」


あやかがクラス替えの紙を見て俺に笑う
多分、俺はこの時はもう既にあやかの事は好きだったと思う。


「私、蓮と一緒すごく嬉しい!!」


好きな女子にそんなこと言われたら俺だってちょっとはうぬぼれる。だけど、あやかは無意識でそんなことを言っているんだろう。こいついつまでもガキだなぁ。

「お前マジで変わんねえな。」

「失礼なっ!私だって中2になって大人の女になったんだからっ!!」


下ネタ方面にはうといくせにコイツなに言ってんだ。


「ふーん。胸何カップ?」

「はぁっ!?それとこれとは関係ないじゃんっ!!」

「大人になったって言うからでっかくなったのかなーって」


変態!!あやかが叫ぶのが耳元でキーーンと響く。顔も真っ赤。


「何だよお前。そんなに顔真っ赤にして。俺のこと好きなんじゃねーの?」




淡い期待を込めて冗談混じりに俺が言った。


あやかの顔はまさにゆでダコのように真っ赤っか。


そして俺の大切な弁慶の泣き所に激痛が走った。


「お前何すんだよ!!俺の可愛いマイスイートフットが!!!!」


「蓮が悪いんじゃんっ!!!!




…私好きでもない人に同じクラスになれて嬉しいとか言ったりしないしっ!!




好きだよ!!!バカ蓮!!!」






「…まじで!?」




これが俺たちの馴れ初め。