可愛らしい声で僕の名前を呼ぶこの子。


鼻が高くて、黄金比率と言える
整った顔。

新体操で鍛えられたしなやかな筋肉。

スタイルが良くて高身長。
ヘタすると超されそうだ。


そう僕の彼女、吉川梓(ヨシカワアズサ)




入学そうそう告られた僕。

はっきり言ってノリだった。


今でも好きなのかはよく分かんない。


でも、彼女も部活で疲れてるのに
真っ先に僕のとこに来てくれる。

その姿は凄い愛らしくて可愛い。



「じゃあ、帰ろっか」



「あ、待ってよー」

こうやっていつものように一緒に帰る。


いつものように僕の斜め後ろの位置を
維持している。

どこか寂しそな顔をして。

部活が忙しくてデートなんかしたことが
ない。

キスしたことも。

ハグしたことも。



…手を繋いだことも。