私達は二人で私の席へ向かった。

私が椅子に座ると、ほっとため息をつく。


「ありがとね、助かった」


私がそう言うと、「いえいえ」と微笑みながら言った。

でも、今回は本当に助かった。


正直、達哉が来てくれたら…なんて思ったけど。

現実、そんな甘くないよね。


まぁ助けてくれたのが誰であろうと、嬉しかった。