部屋から出るときも、

社長は私達の後ろ姿をじっと見つめていたと思う。


ちらっとさり気なく振り返ったとき、

こっちを見ているのが分かった。


もう、本当にあの部屋には行けない。

危険すぎる。

今日は助けてもらえたからよかったけど…

もし、誰にも助けてもらえなかったらどうなっていたことやら。


そう思うと、

急に不安に感じ始めた。