そんなことを考えてる間にも、

どんどん社長の顔は近付いてくる。


「ちょ…っ!

やめてください!!」

私はこれでもかって位の声を出して抵抗する。

もしかしたら、誰かが近くを歩いていて、

私の声を聞いて助けに来てくれるかもしれない。


全く聞こえないかもしれないけど、

少しでも可能性があるうちはそれを信じてできることはしてみるべき。