あたしが迷ってると颯は「行こっ」と言ってあたしの腕を引いて店の中に入っていった。




やっぱり女の人達がチラチラ颯のこと見てる…。




「ね、結奈。この服可愛くない⁉︎絶対結奈に似合うと思うんだけど‼︎」




あたしが女の人達の視線に不貞腐れてたら颯が可愛らしいリボンのついたブラウスとスカートを持ってきた。




「可愛い…颯、あたしよりセンスいいじゃん‼︎」



「そんなことないでしょ‼︎今日の結奈の服めっちゃ可愛いし‼︎」



「…っ////」



そんな恥ずかしいことをさらりと言う颯を直視することができなくて、颯の選んでくれた服を持って、レジへと逃げた。




「他に行きたいとこある⁇」



「颯の行きたいとこでいい」



「ほんと⁈じゃあ、あそこ行こっか♪」




颯が指差したのはアクセサリーショップだった。




あたしが頷くと颯は上機嫌になってスキップし始めたからマジで恥ずかしかったけど可愛いから許しちゃった。