若村 麻姫が、あたしと姫を離れさせたくって、ワザと言ったのかな…って―――。



そんなことを毎日考えるようになった。


あたしは最低なやつだ。


こんなの、人の不幸を喜んでいるようなもんだし…。


先輩も、きっとうんざりしてしまう―――。



とある日。

姫に呼び出され、あたしは体育館裏へ足を運んだ。

行った矢先、姫は思いっきり息を吸って、「さやかぁぁぁぁ!」って叫んでいた。