何か悪いことしたかと思い、戸惑うあたしにクスクス笑いながらしゃべる。

「別にええよ!でも、この関西弁と標準語、まじってんの気にせんといてな。格好悪いねん」

「そうかなぁ?珍しくて格好いいよ?」

「きゃ~!ほんまに?アリガト。さやかって呼んでもええかな?」

さ…や……か………?

さやかなんて呼ぶの姫だけ…。

いつもみんな「さや」「さや」って呼んでたから――――――。

「いいよ~!明穂ちゃん、さやかで♪」

「うん。わかった!よろしくなぁ~さやか!!」

明穂ちゃんはにこっと笑って言った。