「ぁ…」

耕輔!?

「耕輔!!待てよ!」

「ゃ、耕輔!?」

耕輔の体がフッと倒れた。

そう。

柵から…、落ちたのだ。

「ぃや…。待って…耕輔」

「さやか…」

「いやだ!待って、さやかも、さやかも行くから!」

「さやか…。愛してたよ…」

一瞬の出来事。

話したのも、1秒あるかないか。

バン!グチャ…。

耕輔の体が砕け散る、鈍い…、鈍い音がした。

「ゃ…。嘘…嘘だよ…。耕輔は…!?耕輔…ドコ…」

「耕輔!!」

身を乗り出して、耕輔の様子を見たのは先輩だった。