家から真っ直ぐ
徒歩5分のところにある
マンションの最上階。

そこに、あたしの
仕事場がある。

エレベーターを降り
“2001”のドアを
開ける。

「おはようございまーす。」

「るい、おはよう」

と、スタッフたちが
一斉にあたしに言ってくる。



「今日は6時から里田さん予約
入ってるから」

「りょーかい。」

そう言ってでっかい
ソファーに座って
髪をチェックしながら
メイクもチェック。


そうしていると
「いける?」
「いけるよ!」

そして、マンションを後にして
あたしは一台の車に乗り込んだ。


向かった先は
ホテル。

そこで、あたしは一人で
足を踏み入れる。



部屋をノックして
出てきたのは
35歳の里田さん。
色々な会社を経営していて
誰もが羨むお金持ち。


「いつもの時間で?」と、慣れたように
あたしは言い放ち電話をかけて
お金をもらう。

会いたかった。
って里田さんは抱き寄せて
キスを落とす。





…そう
あたしの仕事は
「デリバリーヘルス」