「少しあすと距離を置きなよ。楓香ちゃんの甘えがあすを苦しめるんだから。あすから離れなよ!」
私の為に悠里が言ってくれるけど、その悠里の優しさも今は気怠い。
楓香ちゃんに対し責め続ける悠里。悠里の言葉を聞き涙を流しながら私に助けを求める楓香ちゃん。
この状況の中で私はただ一人冷静だった。冷静というより、この状況がバカバカしく思えて仕方ない。