「美味しい!」
「でしょー?私が作ったんだから美味しいに決まってるよ」
「そうだね」
オムライスはお世辞なしで本当に美味しかった。
卵はトロトロのフワフワで、チキンライスもしっかり味が付いてるけど、それを卵が甘くフンワリと包んでいる。私にとって悠里の料理はどこのレストランよりも美味しい。
そしてご飯を食べ終えてゆっくりしていると、突然悠里が真剣な声を出した。
「あのさ、あすに聞いてほしい話があるんだけど…」
「何?」
「実はさ…私、バイト先で好きな人が出来たんだ」
「……」