私は母と二人暮らし。私が中学の頃に両親が離婚し、それから母は私を高校に通わせる為に懸命に働いている。私は高校に行かず働こうかと思っていたが、今では高校に通わせてくれる母に感謝している。母も仕事で遅くなるので、少しくらい遅くなってもいいだろう。
そして四十分ほど経った頃、悠里が料理を運んで来た。
「出来たよー」
「わあ、美味しそう!」
「美味しそうじゃなくて美味しいの!食べてみて」
「いただきまーす」
熱々のオムライスを一口食べて、私はその味に感動した。