「何か手伝おうか?」
「あすちゃんに何が出来るのかなー?」
「それは…」
私は料理が出来ない。私の家庭科の成績が最低なのを悠里は知っている。悠里はニッと笑顔を見せ、
「いいよ。あすはお客様なんだからゆっくりしてて。私は料理を食べてくれるだけでいいから」
「うん」
その言葉に甘え私はクッションの上に腰を下ろした。
「あす、家は大丈夫?私何も考えずに誘っちゃったけど…」
「大丈夫だよ。連絡は入れといたから」
「そっか」