私本当にこれでよかったのかな



小日向と別れて


五十嵐くんと付き合って


でもそれで忘れられるよね...



「今日はどこ行きたい?」


わたし達は毎日のようにデートに行った


「桜...桜が見たい」



「私の特等席にいきたい...」



「...わかった」



今も一つだけすごくでかい桜の木があった


この桜の木は思い出の場所


初めて私にプレゼントくれて...

でもその先が思い出せなかった


あの時はまだ中3だったっけ...



思い出をさかのぼる度に


私の頬を伝う涙



「春ちゃん...」


隣ですごく心配した顔で私のことを見ていた


「なに...これ」


木の下にすこし掘って何かを埋めたような跡があった


少し掘ってみることにした




すると箱が埋まっていた




「!こ、これって...!」


私はその箱に見覚えがあった



「ピ...アス」


その中にはピアスが一個入ってあった