「おーい、1年ちょっと来いよー。」
俺達は先輩に呼ばれるまま、先輩達のもとへ駆け寄った。
「……お前等、部長に気に入られてるからって、最近呑気に部活しすぎじゃね?」
「え?何言ってるんですか、悪いのは先輩達じゃないですか!!」
「うるせえよ!!笠井、てめぇも女のくせに生意気なんだよ!!!!」
部長に説教されてしばらく大人しくしていたせいか、不満やらストレスが溜まってたのか、いきなりミーコに向けて先輩が腕を振り上げた。
「っ!!!!」
さすがのミーコも驚いたらしく、動けずに固まっていた。
「ミーコ!!」
ガッ!!
ダアアンッ!!
「タク!!?」
ミーコを咄嗟に庇った拓真が、先輩に殴られた。
拓真は床に倒れた衝撃で、脳震盪を起こしたのか気を失った。
その時、俺と勇大の中で何かがプツンと切れたんだと思う。