「和彦達も保健室行って。話が終わったら行くから。」
言われるがまま、ミーコの手を引いて体育館を出るととたんに、部長の怒鳴り声が聞こえた。
「さすが……部長ね。」
「……ああ。」
ふふっと小さく笑ったミーコに少し安心した。
ガラガラ……
「あれ、カズに都子?」
「……ゆう、だいー……」
「わ、み、都子?どうしたんだよ……」
さっき笑ったと思ってたら、勇大の顔を見てさらに安心したのか、ミーコが泣きはじめた。
俺がさっきあった出来事を話すと、勇大はミーコの頭を撫でながらギリッと奥歯を噛み締めた。
勇大も、相当頭にきているのだろう。
一方、黙ったまま床を見つめてる拓真。
「……大丈夫か……っ!!?」
「カズ~!!!!」
俺が声をかけてすぐ、拓真が俺に抱きついてきた。
いつもならひっぺがすが……今回は、黙って拓真の話を聞いた。