「カズ……」
「あなた達は、バスケをするためにこの部活に入ったんじゃないんですか!!?」

ミーコの前に立ち、先輩達に言う。

多分……自分で言うのもなんだが、すごい迫力だとは思う。

先輩達も一瞬怯んだ。

「………後輩いじめて、何が楽しいんですか?」

ミーコは俺の服を掴んだまま震えている。

「ちょっと……何してるんだ、お前等!!!!」
「げっ、部長帰ってきた……!!」
「おい、2年3年全員並べ!!!!和彦、都子大丈夫か?」
「……はい。」
「そうか……拓真と勇大は?」
「保健室です、拓真が怪我して……」

そう言うと、部長は他の先輩達を睨んで溜め息を吐いた。