「…………」
「何だよ~、彼氏今いないんだからさ~。」
「…………」
「少しくらいいいじゃん、なあ?」
「……お前等全員、散れ。」

ミーコが先輩達を睨みつけながら言った。

先輩はもちろん、顔をひつくかせながらミーコを見た。

「ああ?先輩にこんな口叩く後輩は、お仕置きが必要だよなあ?」

問題児ばかりのバスケ部には、女子マネージャーはいない。

ミーコがはじめてのマネージャーらしく、1人の女子に猛獣のようにギラギラと目を輝かせた先輩達が群がる。

「何言って……きゃっ!!!!」
「うるせえなあ、女のくせにごちゃごちゃと!!!!少しは大人しくできねえのかよ!!!!」
「や、離して!!いや!!!!」

頭にきた先輩がミーコを壁に叩きつけると、その服に手をかけた。

「や、やめて!!!!」
「やめろ!!!!」