「ちゃんとボール拾え、ボールをよー!!!!」
「は、はい……!!」

その中でも、拓真とミーコはすぐに目をつけられた。

ガンッ!!!!

「いっ……!!」
「穂波ー!!ちゃんとボール拾えやー!!!!」
「タク!!」

わざとらしく後輩目掛けて投げられるボール。

拓真目掛けて飛んでくるボールが明らかに多かった。

「お前……血出てんじゃん!!」
「あ……本当だ……」
「……保健室行こう、カズ都子頼むね。」
「……わかった。」
「何だよ、退場かー?」

ケラケラと楽しそうに笑う先輩達に、腹が立った。

こんなにイライラするのは、いつぶりだろうか……

拓真がいなくなったとすると……

「みーやっこちゃんーあーそびましょっ。」

次はミーコか……