「昨日録画しといたバスケの試合、最後まで観るんじゃなかったわー……」
「それで寝坊したのかよ、レジらしいなー。」
「うるせえ、颯汰は観た?」
「いや、それがその日爽が寝つくの遅くて観れなかったんだよ。」
「……じゃあ、今日家来るか?録画しといた試合、一緒に観ようぜ。」

俺はアップをしながら颯汰に言うと、きょとんとして瞬きを数回したあと、ニカッと笑って頷いた。

「行く行く!!爽も一緒でいいか?」
「もちろん。泊まってくだろ?」
「うん!!」

爽ちゃんと同じように素直に頷きながら笑う颯汰。

やっぱり、颯汰はこういう風に馬鹿デカイ声で笑ってバスケしてる方が合ってる。


「何か……お前等怪しいな、いろんな意味で。」
「うん……できてるんじゃないの?」
「んなっ、馬鹿言わないで下さいよ!!!!」