「お、来た来た!!」
「おっそいぞー、颯汰、レジー!!」
「おはようございます!!!!」
「はぁ……はぁ、すみませ……俺が寝坊して……」
「え、珍しいなレジが。」

みんな肩で息をする俺と颯汰を見て驚いている。

「はは、久しぶりにレジと走ったなー!!」
「何だよ、また嬉しそうに。」
「へへ、“あの日”は手繋いで走ったのにな~。」
「……うるせえ。」


“あの日”か……

「“あの日”のことはいいだろ、別に……」
「“あの日”って?」

気づくと結愛が俺と颯汰を見上げて首を傾げていた。