「爽ー、レジん家行くぞー!!」
「はーい!!」
「ほら、今日もお弁当作ったからな!!」
「わぁーい!!サア、ソウちゃんのお弁当好きー!!」
「しー!!母さんが起きるから、静か~に出てくぞ。」
「はーい。」

前に比べて俺の心も体もだいぶ成長したから、余裕を持てるようになった。

母さんは一時期よくなったけど、しばらくしてすぐに元に戻ってしまった。

だから幼稚園のない日は爽をレジん家に預けてる。

たまに公園に迎えに行ったり、部活に連れてったりもする。

俺に似て声がデカくて、父親は違っても血の繋がった兄妹だってことには変わりないからな!!


「ソウちゃん、おんぶおんぶー!!」
「何だ、おんぶと言わずに肩車してやるぞー!!」
「やったー!!!!」

俺は爽を肩車すると走りながらレジん家に向かった。