それから3日後、爽を迎えに行ってから半年くらい桐谷家に俺と爽はお世話になった。
「ずっといてくれてもいいのに。」
「本当に遠慮なんてしなくていいんだぞ、颯汰くん。」
「そうだぞ、颯汰。」
「あはは、ありがとう。でももう大丈夫だから!!何かあったら絶対言うし!!」
「だあー、う、う~!!」
本当はこんなに小さい爽を連れて帰るのはとてもとても怖いし不安だけど、そうも言ってられないから。
「爽の面倒は、これからも見てもらわないとだけど……」
「いいわよいいわよ~、私子供大好きだもの。」
「えへへ、ありがとうございます。じゃあ、またな、レジ!!」
「……途中まで送ってく。」
「え、いいっていいって……」
「いーや、送ってく。」
そう言って俺の手から荷物を取ると、レジは先に玄関を出た。
「本当にお世話になりました、これからもよろしくお願いします!!」
俺はレジのおとうさんとお母さんにまたお辞儀をして玄関を出た。
背中で爽がきゃっきゃと楽しそうに笑ってた。