「えっ!!?」
「う、産まれたばかりの妹?」
「うん……丁度、一昨日産まれたんだ。お母さんは赤ちゃん置いて黙って病院から帰って来ちゃったんだけど……迎えに行って、また怒られたらどうしよう……」

また泣きそうな顔の颯汰の頭を、母さんが優しく撫でた。

「大丈夫よ、私が何とかする!!だから、妹ちゃんお迎えに行きましょ?そうしたらしばらくの間うちにいればいいわ。いいわよね、蓮次?」
「うん!!うちにいろよ、颯汰!!」
「……ありがとう、ございます……」

次の日、颯汰の妹を病院に迎えに行った。

でも、まだ産まれて4日目だから病院からは出せないと言われた。

「だから、あと3日経ったら、お迎えに来てくれるかな?」
「うん!!そうする!!」
「うん、いい子だね。ちょっとお母さんとお話があるから、待っててくれるかな?」

そう言われて、俺と颯汰は赤ちゃんを見ながら椅子に座った。