ピンポーン。


シー……ン


ピンポーン、ピンポーン。


パタパタパタ……


ガチャッ


「はい……どちらさま……!!」
「颯汰!!」
「れ、レジ?」

誰もいないのかと思ってインターホンを押してると、走って来る音が聞こえて颯汰が出てきた。

「ど、どうしたの?」
「どうしたのはこっちの台詞だよ!!昨日も今日も……何か、あったのか?」

驚いた顔の颯汰だったけど、すぐに泣きそうな顔になって、少しだけど震えてた。

「な、何でもないよ?た、体調が悪かったんだ。」
「……嘘だ、他に何かあるんだろ?ちょっと出てこいよ。」

ドアの隙間から顔を覗かせてる颯汰の腕を引っ張ると、いたっ、と颯汰が小さく叫んだ。