案の定バスケ好きで、2人して盛り上がって、笑って。
あっという間に俺と颯汰は仲良くなった。
そして時は経ち、小学4年生になったある日だった。
バスケをしてるいつもの公園に、颯汰が来ない日があった。
「いつもならもういるのに……」
1人ーボールを跳ねさせて遊んでると、辺りが暗くなってきた。
「……颯汰、どうしたんだろう……」
颯汰の家は知らないから、颯汰が何をしてるのかわからない。
どこにいるんだろ?
何をしてるんだろ?
1人なのか、それとも誰かといるの?
何かわからないけど、俺はすごく不安になった。
嫌な胸騒ぎがした。
「そうたあ…………」
珍しく、泣きたくなった。