「はい、そこまでー!!」
で、結局……
「同点かよ~!!!!」
「……いいだろ、楽しかったから。」
「そうだぞ、タク。ヤスも楽しかった?」
そう聞かれて、
「……はい!!」
僕は肩で息をしながら笑って頷いた。
いつもの上べだけの笑いじゃなくて、心からの笑顔で。
「やっと笑ったな!!」
「今までも笑ってましたよ~。」
「いーや、今までよりも一番いい顔してるね。」
「そうだそうだ!!」
「……楽しそうで何よりだ。」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられるのは、ものすごく久しぶりな気がして、何だかくすぐったくて懐かしくて。
また、心がポカポカして少し泣きそうになった。
この人達となら、楽しくバスケができると思った。
もう一度……仲間を、信じてみようと。