バタンッ


保健室の扉を閉めて、僕は壁にもたれかかるとずるずると床に座り込んだ。


ドキドキドキドキ……


『ヤスが信じてくれなくても、私はヤスを信じるよ、信用するよ。』

「あんなこと、人から言われたの……初めて、だ……」

心臓がドキドキうるさい。

顔に熱が集まる。

え、僕あんなことしたんだよ?

先輩との口論に巻き込んじゃったし、怪我させて、挙げ句の果てに押し倒して、『信じない』なんて言ったんだよ?

それでも……僕なんかを、仲間だと、大切な仲間だと言ってくれるの?


『あの時のヤスはかっこよかったよ!!』

『ダイが悪く言われたのも腹が立ったし……』

『ヤスは大丈夫だったの!!?』



何だろう、心がポカポカしてる……


『ミズキも先輩達もさ、いい人達だよな!!この人達となら、ヤスも楽しくバスケできるんじゃねえ?』


ダイちゃんの言葉が蘇る。