「ん?気に入ったからね。」
「はぁ?」
「美姫ちゃんのこと、気に入った。」

また、“男”の顔して私の顔を覗き込むヤス。


ドキンッ


「信じてみるよ、美姫ちゃんも先輩達も。」

でも、アイツは嫌い、と付け足したヤスは、今まで以上に生き生きしてた。

「そう……まあ、いいんじゃない?」
「うん、んじゃ、美姫ちゃんの荷物も取ってくるから待っててよ。」
「え、あ、ちょっと!!」


ヤスはニコッと笑って保健室を出ていった。