━━━━━…………ん……


あれ?私は、どうしたんだっけ?

うっすらと目を開けるとそこには真っ白な天井が広がってた。

確か、3年の先輩とヤスが口論になって……


「あ……ヤス、ヤスは……!!!!」


ガバッ!!

「いたっ……!!」

ズキッと頭から首にかけて走る痛みに声をあげた。

「美姫ちゃん?」
「あいたた……あ、ヤス!!先輩は?あ、ヤスは?ヤスは大丈夫だったの!!?」
「……うん、何ともないよ。」

ヤスは表情を変えずにそう言った。

「ねえ、美姫ちゃん……」
「ん?」
「何でさ、僕なんか庇ったの?」


あのいつもの上べだけの笑顔も浮かべずに、ヤスは私に言った。