「あ!!それ、俺のボール!!!!」

馬鹿デカイ声がした方に目を向ければ、男子が2人走って来た。

「あ、これ?」
「そうそう!!サンキューな!!!!」

て……デカ!!!!

2人とも男子の平均身長よりは絶対に大きい。

バスケットボールを持ってるところを見る限り、2人はバスケ部希望かな?


「何見てるの?」

黙ってたもう1人の男子が言った。

「2人とも大きいな、と思って。2人ともバスケ部希望なの?」

バスケットボールを指さしながら言うと、楽しそうに笑って、

「おう!!!!」

と言った。

「あ、俺飯田 大輔って言うんだ!!みんなにはダイって呼ばれてる。見たところ、あんたも1年だろ?」
「うん、水原 美姫です。」
「んじゃ、短縮して“ミズキ”な!!ほら、ヤスも自己紹介しろよ!!」

そう言われて、じっ……と私を見下ろした男子は、小さく息をはいた。