……ちゅっ




……え?

い、今何か唇にあたった気が……

暗闇にだんだん目が慣れてきて、視界がはっきりとしてくる。

「っ!!!!」

ドアップの蓮次くんの顔が目の前に……

あれ?

じゃあ、も、もしかして……


「……っ、結愛が悪いんだからな。」
「へ!?あ、その……」


や、やっぱり蓮次くんと……


「大丈夫かよ、何か俺の顎が当たったみたいだっけど。」
「…………へっ?あ、ご?」
「ああ、顎。」

あ……ご……

「結愛?」
「へ、あ、顎ね!!うん、大丈夫!!」


び、びひっくりしたあ……

蓮次くんと……ちゅ、ちゅうしちゃったのかなと思ったあ……

「ほら、手……」

既に立ち上がってた蓮次くんが手を差し出してくれる。

「あ、ありがとう。」