一方あたし達はお化けメイクもして、この前の衣装を少し手直ししたものを着ている。

男子の衣装は、女子と同じ白装束に赤い絵の具を飛び散らせて、同じ三角のあれを頭につけているものと。

腰に刀を挿して、ボロボロの袴を着たお侍さんのような衣装。

お化けメイクで顔色を悪くして、口やら目から血を流してるように見せてる。

髪の毛もいつもよりくしゃっとした感じ。

ちなみに、蓮次くんの衣装はお侍さん風の方。

とてもかっこよく着こなしてます。


「……本物のお化けみたいで、怖いな、その顔。」
「教室は薄暗くてみんなこういう衣装で、雰囲気出てるよー。」
「ああ……冬木さんは、結愛とは別の衣装着てるよ。俺と結愛と同じ時間に当番だから、その時に教室来いよ、な?叶多。」

そう蓮次くんが笑って言うと、叶多くんは少し頬を染めて「うん。」と頷いた。