「ほ、本当?」


そこには、衣装を身にまとった結愛の姿が。

膝より少し上くらいの丈の短い白い浴衣。

白装束っていうのか、それに血を思わせる赤い絵の具がついていて、袖は手が半分隠れるくらいの長さで。

真っ黒の帯を後でリボンのように結んで、下駄を履いている。

カラコロと音をたてながらくるっと一回りすると、結愛は変なところない?と首を傾げた。

「可愛い可愛い!!あとは、頭に三角のこれつけて、お化けメイクして……バッチリ!!」
「香澄ちゃんは?どう?着れたー?」

知らないうちに教室の端にできていた試着室みたいなのができていた。

こんなに早く衣装ってつくれるもんなのか……

「きゃー!!香澄ちゃんも可愛いー!!」
「どれどれ?早く見たーい!!」

きゃあきゃあ騒ぐ女子に混じって、結愛も楽しそうに笑ってる。