そのあと、部活に行くと先輩達にも散々からかわれました。
そっとしておくことはできないのだろうか……
まあ、それはいいとして……文化祭の準備も着々と進んでいた。
「ペンキとってー。」
「あ、と、とどかねえ!!手がとどかねえー!!レジ、ヘルプー!!」
「はいはい、これ?」
「うん、それそれ!!そこの壁に!!」
やる気がないにしても、背が高いからいろんなところから声がかかる。
「脚立いらずかよ~、羨ましいな~!!」
「イケメンだしバスケ部だし。」
「結愛ちゃんていうかっわいい彼女いるし!!」
ああ、またここでもそれかよ。
「……そんなこと言ってる暇があったら、もっと手動かせよ。ほら、次は?」
ワイワイと話すクラスメイト達に次に壁につける飾りを催促しながら言う。
結愛達も頑張ってるみたいだし、結愛とも約束したし。
俺も頑張るか……と、思った時だった。
「わあ、可愛い!!」
「ねえねえ、男子も見てよ!!」
その声に、パッと男子全員が振り返る。
俺も、何となく振り返った。