「アイツ等が言ったんだからな、このくらいいいだろ。」
「……うん!!」

あたしも蓮次くんの手を握って一緒に歩きはじめた。

蓮次くんを見上げると、耳が赤いのがわかる。

……照れてるのかな?

何か、可愛い。

「ふふ……」
「何笑ってんだよ。」
「ううん、嬉しくて。文化祭の準備も、頑張ろうねえ。」
「……ああ。」

まだ赤い顔で笑った蓮次くんに、心臓がトクンと音をたてた。