「あ!!」


と、ひらめいたようにパアッと顔を明るくして口を開いた。


「お化け屋敷と喫茶店、合わせちゃうのは、どうかな?『お化け喫茶』とか!!」


一瞬教室中が静まり返った、が、クラスメイト達の顔には好奇心と笑顔が浮かび、ワアッと盛り上がった。

「いいね、『お化け喫茶』!!やりたいこと2つもできるじゃん!!」
「ハロウィンも近いもんね、いいね、やろう!!」


こうして結愛の提案で、文化祭では『お化け喫茶』をやることに決定した。


「じゃあ、早速衣装決めようか!!」
「男子も女子も、2種類ずつ衣装作って着れば良くない?」
「確かに、男女別ってだけじゃつまらないもんね。かといって全員バラバラっていうのも大変だもんね。」
「男女2種類ずつと、受付だけ衣装変えればいいんじゃね?区別しやすいようにさ。」
「あとは内装と外装を凝ればいいんじゃない?あとは出す物だよね~。」


本当に、この1時間もあれば全てが決まってしまいそうなくらい会話が進むのが早い。

こんなにテキパキした話し合いは、はじめてだ。