「結衣ー♪おはよー!」


「蘭華、おはよ!」



田島蘭華、16歳。
あたしのことを何でも知ってて、いつも相談に乗ってくれる親友。


「蒼汰、おはよ♪」


「おっ!結衣、おはよー♪」

瀬野蒼汰。

蒼汰はあたしの幼馴染みで、かっこよくて、バスケがすごく上手。
高校でも、バスケ部に入るんだって。





キーンコーンカー…


ガラガラガラッ!



チャイムの終わる前に教室に飛び込んで来たのは、間宮隼人。
見た目はチャラいけど、すごく優しくていいやつ。


「間宮、入学してさっそく遅刻かぁ?」


「寝坊しましたーっ!」


みんな大爆笑した。


ある男子が「隼人、昨日の夜遅くまで女の子のとこに行ってたんだろー?」


「ちげーよ!俺は好きなやつにしか手は出さねぇーの。俺はこう見えて一途だし。」